カワサキ艇 STX-15F  これでオーバーヒート!?

[修理ファイルNo.45]


カワサキ艇 STX-15F 2007年モデル

症状


  • ・走行中、突然警告が鳴った。

  • ・警告が出てからスピードが遅くなった(回転数が上がらない)

  • ・一旦エンジンを止め、しばらくして掛け直すと、警告は無くなった。

 


検証:〇〇〇でオーバーヒート!?

⚠これは必ずチェックしましょう


PCの故障履歴を遡ると、オーバーヒート水温の警告が発生していました。

 

調べてみると、この警告のエンジン制御(フェールセーフ機能)が作動すると
エンジン回転数が3000回転未満に減速されるようです。

そしてエンジンを止めて温度が下がれば、この警告も一旦は無くなる。。
上の話と辻褄が合いますね。

 

そして1つ気になる箇所を発見しました☟

水洗キャップが外れて、水洗プラグが付いてある状態です。

念の為、オーナー様に確認するとこの状態で走行していたようです。

 

これの何がヤバいのか!?

実際にこの状態で走行した場合、エンジンに向かう冷却水が
水洗口から抜けるような構造になっているんですよね☟

これもエンジンの焼き付きなどの原因となって非常に危険です。

他メーカーからこのタイプの艇に乗り換えた方などは特に、
冷却経路の構造の違いに注意しておきましょう。

 

今回は幸いにもオーナー様の迅速な判断で、大きな損害は避けることが出来ました。

 


結果:水洗キャップは、必ず閉めて走行する!


ULTRA-LXやSTX SX-Rなんかもこのタイプですね。

皆さんお気を付け下さい。

 


なぜ危険か?

ちょー(古い?)簡単にご説明します!


イラストを用意しました。

走行時、ポンプから取り入れた冷却水はまず二股に分かれますが、片側は割愛します。

 

排気部品まで回った冷却水は、次にシリンダーヘッドへと流れます。が、
strong>水洗口のキャップが開いていた場合、エンジンに流れるはずの冷却水が
思いもよらぬ所で外へ排出されてしまった訳ですね。

 

↑これはカワサキのNAモデルでの冷却経路の構造です。

 

ですので、ULTRA310などのSCモデルでは、勿論水洗口にキャップなど必要ありません。

 

とても重要なことですが、取説とかに書いてあるのかな?分かりませんが、、

「知ってて当たり前だろ?」みたいな風潮は変えていきたいですね。。