SEA-DOO艇 RXT-X300RS 始動後に警告発生 

[修理ファイルNo.49]


SEA-DOO艇 RXT-X300RS 2016年モデル

症状・状態


・エンジン始動後、警告が発生する。始動中、警告は止まらない。

・エンジン回転も制御されている。

 


検証:警告はスロットルボディ??

考えられる原因は・・


故障コードを確認すると、現在有効で発生していたのは

スロットルボディに関するコードでした。

 

スロットルボディは、このモデルではエンジンルームの〇印に付いている部品です。 

この部品は、アクセルを握った分だけ開閉バルブが開く仕組みで、
エンジンに送る空気の量を調整
しています。

 

古い年式のジェットなどでは、アクセルワイヤーが直接この部品に繋がっていますが(機械式)

最近の主流はワイヤーレスの電子制御(電子式)ですよね。
 

今回の部品も電子制御式スロットルボディです。

ちなみにこの部品の動作を身近に確認する事もできます。

 

スタートボタンとキーを指して、電気を入れた状態から、アクセルを握ると

スロットルボディ付近から「カチカチッ」とバルブの開閉音が聞こえてくるはずです。

 

これが全く聞こえない場合は、まず不具合が起きていると判断して良いと思います。
お近くのショップなどに持っていきましょう。

 

本題に戻りますが、今回のスロットルボディ関連の警告で考えられるのは、スロットルボディ本体の不良や配線ハーネス、ECU等あると思います。

しかし、まずスロットルボディに繋がっているホースはどの部品から来ているのか見て下さい!

 

過給機モデルなら付いています。加圧された空気を冷却しているインタークーラーです。

曲者!と言っていますが、このインタークーラー内部には温度差などの結露で生じた水が溜まる事があります。このインタークーラーから排出された水などがスロットルボディに悪影響を及ぼしている事が過去の事例でも多かったりします。

 

気になるスロットルボディを脱着してみました☟

開閉バルブが固着して全く動かない状況です。

 

この症状が比較的軽い場合は、潤滑をしていけば復活する可能性はあるかと思います。

 

が、あまりお勧めは出来ません。。
スロットルボディには電気モーターや、スロットル開度の検知をするセンサーも備わっているので、少しでも開度に負荷が掛かり、ECUの信号とズレたりすれば、
警告はまた発生し、エンジン回転も制御されるリスクもあります。

今回はお客様了承の上、スロットルボディ交換です。


結果:スロットルボディ交換


20. スロットルボディ ¥121,000

21. ガスケット ¥1,551

※税込/2020年現在

【新品との比較】

 

スロットルボディの固着の原因には、インタークーラーから排出された
水の影響が強い気がしますが(あくまで個人的には)

そのインタークーラーの水についてのブログもあるので、気になった方はご覧になってください。☟