長きに渡る防食アノード実験 結果は!?

[2017年04月19日]

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SEA-DOO、そしてヤマハ艇には防食アノードという部品が使用されています。

この部品は海水に接触する金属の腐食を防ぐパーツ、亜鉛です。

この防食アノードが実際にどのような効果を発揮しているのか、
私含め、いまいちピンと来ない方もいると思いますので、今回このような実験を行ってみました☟
 

海水の入ったペットボトルを2つ用意して、その中にスパークプラグを沈ませます。

片方はプラグと接触する形で防食アノードが投入されています。 さぁ金属の腐食・・酸化還元反応というのを待ちましょう。


 
 
~15日後~

(※実験対象 左右入れ替わっています)

白っぽくなっているのは、金属の腐食が始まっている証拠ですね。
表面が酸化還元反応によって金属の電子がイオン化され、ボロボロと脱落していく状態。

あまりピンと来ませんが、普段目にするサビの中間の過程辺りでしょうか、、そしてアノード有の方は変化なし!

 
 
~25日後~

いわゆる赤さび目立ってきました。サビと言えばの色ですね。

赤さびの性質として水分や酸素が金属の中へ入りやすいので、やがて全体がボロボロになっていくのでしょう(推測)そしてアノード有、大した変化なし!

 
 
~35日後(現在)~

もう答えでてますね。アノード有は見事に電気防食出来てます!

原理は、腐食しやすい金属(プラグ)に、電位差のある電極(防食アノード)から電流を流してプラグを腐食しない電位まで変化させる事で防食しています。
 
今回の場合、腐食しない電位まで上がった金属(プラグ)の電子が「不動態」となったことで、まさに腐食しない無敵のプラグとなったのでしょう!(おそらく)
 
ここで実験に使用したアノードを新品と比べてみました☟
実験後のアノードに、亜鉛特有の白サビが薄っすら確認できます。

アノード(亜鉛)もイオン化(・・水中でボロボロ)しやすく、それを逆手に取っているような原理でもありますが、おそらくこのまま実験を続ければ、プラグはあまり変化はないかもしれませんが、防食アノードは朽ちることになります。
 
しかしアノードが朽ち切ってしまえば、金属(プラグ)も徐々に腐食されていきます。これは仕組み的に乾電池の寿命とちょっと似ている気がします。

消耗品という事ですね。

しかし一番の金属腐食(サビ)防止方法は使用後、その日のうちに引き上げ、フラッシング、そして水洗いを徹底する事!これをお忘れないようお願いします。