スパークプラグに必要な「プラグギャップ」について

[2019年06月27日]

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[修理ファイルNo.番外編]

ジェットに乗られている方は感じていると思いますが、
スパークプラグの交換頻度は車などに比べても多いですよね。

 

私も交換時期を聞かれるときは、大体年1!で通していますが(笑)
 

高回転エンジンのジェットはその分より多くプラグがスパークする為、
電極の消耗も早くなってしまいます。

 

という理由もあるのですが、実際はこっちですね↓

 

特に海水使用のジェットでは、メンテを怠るとサビや塩害固着といった問題が必ず出てきます。

とりあえず、最低でも年1はプラグ脱着してくださいよーというのが本音なんですね。

 

ただプラグの錆の原因や予防というのは、またどこかで紹介する機会があると思いますので、
今回は最初で説明した電極の消耗した際に関係する「プラグギャップ」についてご紹介します。

 

プラグの電極が消耗すると電極間の隙間がどんどん広がっていきます。
この隙間をプラグギャップといいます。

 

このプラグギャップでエンジン性能にも大きな影響があるとされていますが、
とりあえずは実験してみましょう。

 

実験プラグはNGKのDCPR8Eギャップ規定値0.7mm~0.8mmです。

左から狭い・正常・広いとなっています。

これを取り付けて・・というのではなく、この状態でスパーク点検を行ってみたいと思います。

おそらくそんなに変わり映えしない(笑)それなりに伝わればと思います。

 

まず正常プラグのスパーク

ちなみに火が太く見えるのはカメラのシャッター時間の関係で実際はもっと細いスパークです。

 

このスパークにより、混合気の燃料粒子が活性化され火炎核というものが発生します。その火炎核が電極間で伝播しながら燃焼していきます。

中心電極では火炎を消火しようとする消炎作用も働きます。

 

ではギャップの狭いプラグ

分かりずらいですが、接地電極との距離が近づいたため
サイズ自体も小さいスパークとなっています。

 

小さいスパークというのは、要求電圧が低くなり高負荷時の失火が少なくなるという利点もあるようですが、低中回転での失火が増える傾向にあるようです。これは先ほど話した中心電極の消炎作用が発熱作用を上回り失火させてしまうようです。

ですのでこれは良くない!

 

最後にギャップの広いプラグ

縦長に伸びているスパークです。画像では分かりづらいですが、サイズは大きめです。
 

ギャップの狭いプラグとは逆に火炎核の成長を妨げずに、消炎作用も小さくなるので確実な着火ができるのは意外に広めのギャップだと言われています。

 

しかし難点は、大きな放電電圧が必要になり、点火装置(イグニッションコイル)の性能の限界を超えてもいけないんですね。

特に中高回転・高負荷時にその傾向にあるようなのでこれも良くない!

 

やっぱイリジウムプラグのがスパーク分かりやすかったかな?

 

つまりプラグのギャップは規定値を守るようにしましょう。

新品のプラグでは電極を保護するような梱包がされていますが、
もしご自身でプラグ交換をされる方は、プラグギャップも気にして見るようにしましょう。